子どもの歯磨きを時短する方法は?

子どもの歯磨きを時短する方法は?

子どもの歯磨きを時短するには、磨く順番と道具を毎回固定し、子どもが自分で磨く時間と大人の仕上げ磨きを分けるのが基本です。歯磨きの回数や仕上げ磨きを省くのではなく、準備・声かけ・やり直しにかかる時間を減らします。

子どもの歯磨きを時短する5つの方法

1. 歯ブラシやコップを先に準備しておく

歯磨きのたびに道具を探すと時間がかかるため、歯ブラシ、歯磨き剤、コップ、タオルを同じ場所にまとめます。洗面台に置くものを増やしすぎたくない場合は、持ち運べるケースや小さなかごにまとめてもよいでしょう。

子どもが使う歯磨き剤は、年齢や口の中の状態に合ったものを選びます。使用量やすすぎ方は、商品の表示や歯科医師・歯科衛生士の指示を優先してください。

2. 磨く順番を毎回同じにする

「今日はどこから磨こう」と迷わないように、順番を固定します。たとえば、次のように決めておくと、磨き忘れを防ぎながら手早く進められます。

  1. 上の歯の外側
  2. 上の歯の内側
  3. 下の歯の外側
  4. 下の歯の内側
  5. 奥歯のかむ面

実際の口の中に合わせて、右上から左上、右下から左下というように、さらに細かい順番を決めても構いません。毎回同じ流れにすると、磨き残しの確認もしやすくなります。

3. 子どもの「自分磨き」と大人の「仕上げ磨き」を分ける

子どもが自分で磨く時間と、大人が仕上げ磨きをする時間を分けると、歯ブラシの取り合いややり直しを減らせます。まず子どもに自分で磨かせ、その後に大人が同じ順番で仕上げをします。

子どもが自分で磨けても、すぐに大人と同じように十分磨けるとは限りません。特に奥歯や歯と歯ぐきの境目は確認しにくいため、必要な期間は大人が仕上げ磨きを行います。

「全部きれいに磨いて」と任せるより、「前の歯を磨いたら教えてね」「次は奥歯だよ」と区切って伝えるほうが、動きが止まりにくくなります。

4. 座った姿勢で仕上げ磨きをする

子どもを立たせたまま追いかけて磨くと、歯ブラシを当てにくく、時間もかかります。大人のひざの上や安定した椅子など、口の中を見やすい姿勢で仕上げ磨きをしてください。

子どもの頭が動きすぎないように支え、歯ぐきや頬の内側を強くこすらないことも大切です。短時間で終えるために力を強くするのではなく、歯ブラシを小さく動かして1本ずつ磨きます。

5. タイマーや歌で終わりを分かりやすくする

終わりが分からないと、子どもは「いつまで続くの」と抵抗しやすくなります。短いタイマーや決まった歌を使い、始める前に「これが終わったらおしまい」と伝えると、声かけの回数を減らせます。

ただし、タイマーが鳴った時点で必ず磨き終える必要はありません。奥歯などがまだ磨けていない場合は、時間よりも磨く場所を優先し、終わった場所を子どもに伝えると納得してもらいやすくなります。

時間を短くしても省かない場所

急いでいる日でも、奥歯のかむ面、奥歯の外側、歯と歯ぐきの境目は省かないようにします。子どもが磨きにくく、汚れが残りやすい場所だからです。

前歯だけを短時間で磨く方法や、うがいだけで終わらせる方法は、通常の歯磨きの代わりにはなりません。どうしても時間がないときは、子どもの自分磨きを短くするのではなく、大人の仕上げ磨きで重要な場所を確認するほうが現実的です。

嫌がる子どもの歯磨きを早く終える工夫

歯磨きを嫌がる場合は、磨き始めてから説得するより、始める前に選択肢を小さく渡すと進みやすくなります。

  • 「洗面所で磨く?ひざの上で磨く?」と場所を選ばせる
  • 「上の歯から?下の歯から?」と順番を選ばせる
  • 歯ブラシを子どもに選ばせる
  • 磨く前に「10数えたら次へ進む」と区切りを伝える
  • 終わったらカレンダーなどに印を付ける

歯磨き中に笑わせたり、無理に口をこじ開けたりすると、さらに時間がかかることがあります。安全のため、歯ブラシをくわえたまま歩かせず、動きが大きいときはいったん止めて姿勢を整えてください。

時短のために歯磨きを1回に減らしてもよい?

時短を目的に、毎日の歯磨きを1回だけにするのはおすすめできません。歯磨きの回数やフッ化物配合歯磨き剤の使い方は、子どもの年齢や歯の状態、食習慣によっても異なるため、かかりつけの歯科医療機関の指示を確認してください。

回数を減らす代わりに、次の方法で負担を小さくします。

  • 歯磨きの道具を毎回同じ場所に置く
  • 磨く順番を固定する
  • 子どもの自分磨きと仕上げ磨きを分ける
  • 仕上げ磨きは口の中が見える姿勢で行う
  • 磨き残しやすい場所を優先する

歯磨きに時間がかかりすぎるときの確認ポイント

毎回長時間かかる場合は、歯ブラシの大きさや毛の硬さが子どもの口に合っているか確認します。ヘッドが大きすぎると奥歯に届きにくく、硬すぎる歯ブラシは痛みの原因になることがあります。

歯ぐきからの出血、痛み、口を開けにくい様子、強い嘔吐反射がある場合は、無理に短時間で終わらせようとしないでください。歯や口の状態が原因で嫌がっている可能性もあるため、症状が続くときは歯科医療機関に相談します。

最初に行うなら、歯磨きの道具をまとめ、磨く順番を決め、子どもの自分磨きの後に大人が仕上げ磨きをする流れに固定することです。時短のポイントは歯磨きを省くことではなく、迷う時間ややり直しを減らし、磨き残しやすい場所を効率よく確認することです。