電気圧力鍋なら、煮込み料理や蒸し料理を中心に、忙しい日に食べられる作り置きができます。特に、具材を切って調味料と一緒に加熱するだけの料理は、調理中に別の家事を進めやすいのが特徴です。
作った料理は鍋の中で長時間保温せず、粗熱を取って冷蔵または冷凍してください。加圧時間や水分量は機種によって異なるため、最終的には使用する電気圧力鍋の説明書を優先します。
忙しい日の作り置きに向く料理
作り置きには、汁気があり、再加熱しても味や食感が変わりにくい料理が向いています。次のようなメニューなら、夕食のおかずや翌日のお弁当に使いやすいでしょう。
| 料理 | 向いている理由 | 保存の目安 |
|---|---|---|
| 鶏もも肉と大根の煮物 | 材料を切って煮込むだけで、翌日に味がなじむ | 冷蔵で2〜3日程度 |
| 豚の角煮風 | かたまり肉をやわらかくしやすい | 冷蔵で2〜3日程度、冷凍も可 |
| 手羽元のさっぱり煮 | 骨付き肉でも煮崩れしにくく、主菜になる | 冷蔵で2〜3日程度 |
| 具だくさんミネストローネ | 一度に多く作りやすく、朝食にも使える | 冷蔵で2〜3日程度、冷凍も可 |
| ひじきや大豆の煮物 | 副菜として少量ずつ使いやすい | 冷蔵で2〜3日程度、冷凍も可 |
保存期間は、十分に加熱し、調理後すぐに適切な温度で保存した場合の目安です。具材の種類、室温、冷蔵庫の温度、保存容器の衛生状態によって変わるため、においや見た目に異常がある場合は食べないでください。
鶏もも肉と大根の煮物
鶏もも肉と大根の煮物は、切った材料を調味液で煮るだけで作りやすく、翌日の主菜にも向いています。
材料の例
- 鶏もも肉
- 大根
- しょうゆ、みりん、酒
- だしまたは水
- 好みで、しょうがやゆで卵
大根は厚みをそろえて切り、鶏肉は食べやすい大きさにします。材料と調味料を内鍋に入れ、説明書に従って煮込みまたは加圧調理を行います。
加圧調理後は、圧力が完全に下がってからふたを開けます。味を濃くしたい場合は、ふたを開けた状態で煮詰める機能がある機種を使うか、別の鍋に移して調整します。
豚の角煮風
豚の角煮風は、電気圧力鍋の特長を活かしやすい料理です。かたまり肉を使うため、作った日に食べる分と、翌日以降に回す分を分けて保存できます。
豚肉、しょうゆ、酒、みりん、砂糖、しょうがなどを使います。脂が気になる場合は、最初に豚肉を下ゆでして脂を落とし、加圧後に浮いた脂を取り除くと食べやすくなります。
ゆで卵を加える場合は、加圧調理の最初から入れず、肉が煮えた後に煮汁へ漬ける方法が向いています。長時間加圧すると、卵の食感や色が変わることがあります。
手羽元のさっぱり煮
手羽元のさっぱり煮は、酢を使った調味液で煮るため、さっぱりした主菜にしやすい料理です。手羽元のほか、しょうゆ、酢、砂糖、酒、しょうがなどを使います。
材料を内鍋に入れて加熱し、完成後は煮汁ごと保存容器へ移します。食べるときは、中心まで十分に温まるように再加熱してください。
骨付き肉は容器の中で場所を取りやすいため、冷蔵庫で保存する場合は、浅くてふたができる容器に分けると取り出しやすくなります。
具だくさんミネストローネ
ミネストローネは、野菜と豆、ベーコンなどを一度に調理でき、忙しい日の朝食や昼食にも使えます。にんじん、玉ねぎ、キャベツ、トマト缶、大豆などが基本の材料です。
じゃがいもは冷凍すると食感が変わりやすいため、冷凍保存を予定している場合は入れないか、食べる日に追加すると扱いやすくなります。パスタを入れる場合も、食べる直前に別ゆでして加えると伸びにくくなります。
作り置きを安全に保存する手順
作り置きは、料理の種類だけでなく、調理後の冷まし方と保存方法も重要です。
- 調理が終わったら、鍋の中に入れたまま長時間置かず、清潔な浅い容器へ小分けします。
- 蒸気が落ち着いたら、容器のふたを少しずらすなどして粗熱を取ります。
- 十分に冷めたら、ふたを閉めて冷蔵庫または冷凍庫へ入れます。
- 冷蔵保存する料理には、作った日を書いたラベルを貼ります。
- 食べるときは、必要な分だけ取り分け、中心までしっかり再加熱します。
鍋ごと冷蔵庫に入れると冷えるまで時間がかかりやすく、冷蔵庫内の温度にも影響します。大量に作った場合は、1回で食べる量に分けて保存してください。
電気圧力鍋で作り置きするときの注意点
電気圧力鍋の自動メニュー名や加圧時間は機種によって異なります。材料の量を増やすときも、内鍋の上限線を超えないようにし、豆類や膨らむ食材は説明書の制限を確認してください。
また、料理が完成した後の「保温」は、作り置き保存とは別の機能です。数時間後に食べる予定でも、長時間の保温を前提にせず、保存する場合は早めに小分けして冷蔵または冷凍します。
まずは、鶏もも肉と大根の煮物やミネストローネのように、材料と調味料を入れて調理しやすい料理から始めると、忙しい日の食事準備を短縮しやすくなります。作る量は冷蔵庫に無理なく入る分にし、食べる予定日に合わせて冷蔵と冷凍を使い分けてください。







