掃除機をかける時間を短縮するには、掃除前に床の物を片づけ、部屋の奥から出口に向かって、同じ場所を何度も往復しないことが基本です。掃除機をかける前の準備と動線を整えるだけでも、途中で作業を止める回数を減らせます。
掃除機をかける時間を短縮する5つの方法
1. 掃除機を出す前に床を片づける
床に物があると、掃除機を止めて移動させる作業が増えます。掃除機をかける前に、床に置いてある衣類、紙類、おもちゃ、コード類などを片づけましょう。
片づける物の置き場所を迷うと時間がかかるため、いったん入れる箱や袋を用意しておくとスムーズです。ただし、物を別の場所へ移しただけで整理が終わったとは限らないため、あとで元の場所へ戻します。
2. 掃除する順番を固定する
毎回同じ順番で掃除すると、「次にどこへ行くか」を考える時間を減らせます。基本は、部屋の奥から出入口へ進む順番です。
- 床にある物を片づける
- 家具や棚の上のほこりを落とす
- 部屋の奥や壁際から掃除機をかける
- 家具の下や部屋の中央を掃除する
- 出入口付近を掃除して部屋を出る
先に床を掃除してから棚のほこりを落とすと、落ちたほこりをもう一度掃除することになります。上から下へ進めると、やり直しを減らせます。
3. 掃除機を持って部屋を移動しすぎない
部屋ごとに掃除機を運ぶより、コード式なら延長コードの位置、コードレス式なら本体の置き場所を決めておくと移動が少なくなります。コードを引っ張りながら歩く場合は、家具に引っかからない方向から差し込みます。
複数の部屋を掃除する場合は、部屋を行ったり来たりせず、同じ階や同じエリアをまとめて掃除しましょう。掃除する部屋の順番を決めておくと、移動時間を抑えられます。
4. 掃除機のヘッドをゆっくり動かし、同じ場所を往復しない
急いでヘッドを動かすと、床のごみを十分に吸い込めず、結局同じ場所を何度も掃除することがあります。ヘッドは床に沿わせ、一定の速さで動かしましょう。
床を細長い区画に分け、区画ごとに一方向へ進むと、掃除済みの場所と未掃除の場所を見失いにくくなります。壁際や家具の脚まわりは最初に一周しておくと、あとで戻る必要が減ります。
5. 毎回すべての場所を完璧に掃除しない
掃除の目的に応じて、毎回掃除する場所と、数回に一度でよい場所を分けると時間を短縮できます。
| 掃除の頻度 | 場所の例 | 考え方 |
|---|---|---|
| 毎回 | よく歩く床、食べ物をこぼしやすい場所 | ごみやほこりがたまりやすいため、優先する |
| 数回に一度 | 家具の下、部屋の隅 | 汚れの量を見て頻度を調整する |
| 必要なとき | 収納の奥、普段使わない部屋 | 使用状況やほこりの量に合わせる |
ただし、食べ物をこぼした場所や目に見えるごみは、頻度に関係なくその都度掃除します。掃除の回数を減らすのではなく、汚れの少ない場所にかける時間を調整するのがポイントです。
短時間で掃除機をかける手順
次の手順なら、途中で片づけや移動を挟みにくくなります。
- 窓やドアを必要に応じて開ける。換気をする場合は、風でほこりが舞い上がりすぎないよう、強い風が入る時間帯は避けます。
- 床の物を一度に片づける。物ごとに何度も部屋を往復せず、箱や袋にまとめます。
- 棚や家具の上のほこりを落とす。先に高い場所を掃除し、床に落ちたほこりをあとで吸い取ります。
- 部屋の奥から壁際を掃除する。掃除機のヘッドを壁に軽く沿わせ、掃除する範囲を順番に広げます。
- 床の中央を区画ごとに掃除する。掃除済みの場所へ戻らないよう、入口に向かって進みます。
- 出入口と掃除機の周辺を確認する。目立つごみが残っていなければ、掃除機を片づけます。
掃除機をかける前にやらないほうがよいこと
- 床の物を一つずつ別の場所へ運ぶ
- 掃除する場所を決めずに部屋を行き来する
- ヘッドを速く動かして同じ場所を何度も掃除する
- 家具を毎回すべて動かす
- ごみがたまったままの掃除機を使う
掃除機のごみ容器や紙パックがいっぱいに近い場合は、吸引力が落ちることがあります。機種の説明書に従って、ごみを捨てる、紙パックを交換する、フィルターを手入れするなどの対応をしてください。
部屋の状態に合わせた短縮方法
床に物が多い場合
掃除機をかける前に、床へ物を置かないための一時置き場を決めます。毎回同じ物が床にあるなら、収納場所を床から取り出しやすい位置へ変えると、準備時間そのものを減らせます。
家具が多い場合
家具をすべて動かすのではなく、普段見える床を優先します。家具の下を掃除する日を別に決めると、毎回の掃除で大きな家具を動かす必要がありません。
髪の毛やペットの毛が気になる場合
毛が集まりやすい場所を先に確認し、そこへ掃除機を持っていきます。床に落ちた毛が家具の脚や部屋の隅へ集まっている場合は、壁際から中央へ追い出すのではなく、壁際に沿ってゆっくり吸い取ると取り残しを減らせます。
掃除機を出すこと自体に時間がかかる場合
掃除機を収納の奥にしまうと、取り出す作業が負担になります。安全に保管できることを前提に、使用する場所の近くで、電源や充電の準備をしやすい収納方法に変えると、掃除を始めるまでの時間を短縮できます。
時間短縮を優先してはいけないケース
小さな子どもがいる家庭や、床に食べ物・ガラス片などが落ちた場合は、時間短縮よりも取り残しがないことを優先します。見えるごみを先に取り除き、必要に応じて手で触れずに拾える道具を使ってください。
また、掃除機の機種によって使用できる床材や付属ノズルが異なります。フローリング、カーペット、畳などを掃除する場合は、床材と掃除機の説明書に合った設定やヘッドを使いましょう。
掃除機をかける時間を短縮する最初の一歩は、掃除前に床を片づけ、掃除する順番を固定することです。部屋の奥から出口へ進み、同じ場所を往復しないようにすれば、無駄な移動とやり直しを減らせます。







